これは珠玉です
2005年 12月 05日
夏目友人帳 1巻/緑川ゆき
幼い頃から妖怪が見えた少年・夏目。
両親を早くに失い、人と違う能力を持っていたがために
親戚中をたらいまわしにされていた。
彼の祖母・レイコもまた妖怪が見え、さみしい人生を送っていた。
レイコは生前、人とうまく付き合えなかった憂さ晴らしに(ひどい;)
見かける妖怪達にかたっぱしから勝負を挑んだ。
そして、相手を打ち負かしては子分になるように
約束として紙に名前を書かせた。
それを集めたものが『友人帳』である。
夏目がレイコの遺品である『友人帳』を手にしてからというもの
以前は、ただ見えるだけだった妖怪に襲われるようになった。
なぜなら、『友人帳』を持ってる者に名前を呼ばれ命令されると逆らえないので
妖怪達がこぞって名前を返してほしくてやってくるのだ。
夏目は、妖怪達に名前を返していくことを決心する。
妖怪というと、怖い、気持ち悪いモノ
っていう思いがあるけど
これに登場する妖怪達は、すっごく愛しいんです。
優しくて、人が好きで…。
でも、その心には寂しく、切ない想いを
秘めていて…。
純粋で、儚くて、切ない物語
読んでてホロリ…ときます。
感動とか、そういうのじゃなくて
胸が詰まるかんじ。
中でも、第4話はやばかったぁ。・゚・(ノД`)
最後、彼女(妖怪)の笑顔を見た瞬間
涙が溢れました。
笑いも多く含まれていて、キャラもとっても魅力的!
祠の結界を解いたことで、まとわりつくようになった
ニャンコ先生(自称用心棒)がすっごくかわいいっ!
見た目は、招き猫(笑)
けど、本物の姿は優美(これも自称、笑)
夏目との掛け合いがおもしろいです。
猫じゃらしで遊んでる姿や夏目にぶたれるところがたまりません♪
三話に出てきた中級コンビもステキ。
また出てきてほしいですわ~♪
読んだ後、心が温まります。
ぜひ読んでいただきたい作品です。
by escape_from
| 2005-12-05 22:28
| 漫画